「涙と御心の間に」(新保能宏牧師)

ペトロはイエス様に愛された弟子ですが、イエス様が十字架への裁判にかけられている時、ペトロは大祭司の中庭で「あなたはイエスと一緒にいた」と、三度言われ、三度とも否定しました。その時、鶏が鳴き、イエス様の言葉を思い出したペトロは、激しく泣いたのでした。「あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう」と。イエス様にそう予告された時、実は、ペテロは「あなたを知らないなどとは決して申しません」と断言していたのでした。ペテロの涙は、悔し涙だったのでしょうか。人間の弱さの象徴かもしれません。イエス様と共にいる事が、神と共にいる事です。神の恵みと共にいる事です。しかし、ペトロは「あなたはイエスと一緒にいた」と言われて否定しました。それは、イエス様とは共にいないと言う事です。それが人間の弱さ、涙です。しかし、イエス様は、そんな私達を救い、永遠に共にいて下さるために、十字架への裁きを受けて下さったのです。神は「わたしの目にはあなたは高価く、貴い」と私達の名を呼んで下さるのです。この神と共に歩む幸いに招かれています。(イザヤ書 43 章 1~7 節、マタイによる福音書 26 章 69~75 節)