「キリストの真実に」(新保能宏牧師)

使徒パウロは、コリント教会の人々に「自分を低くして神の福音を無報酬で告げ知らせた」と言います。それは、自分を空しくしてまでも、たとえ経済的に苦しくても、福音を伝えないではいられないパウロの伝道への心が表されています。しかし、伝道するには費用が必要でした。「わたしは、他の諸教会からかすめ取るようにしてまでも、あなたがたに奉仕するための生活費を手に入れました」というのは、パウロを中傷し「他の教会からかすめとっている」などと言われても、尚、コリント教会の人々に負担をかけないように配慮していたのでした。このことをパウロは「キリストの真実にかけて」誇りにしていると言います。「キリストの真実」は、人間を救い生かすという真実です。人間の力ではない神の力です。そこに立たされていることをパウロは誇るのです。そして、そのように行うのは、あなたがたを愛しているからだと言います。あなたがたが、本当に救われて欲しいと真剣に願っているからだと告白します。それは、神が知ってくださっていると。ここにはパウロのコリントの教会の人たちへの思いと共に、伝道の核心が語られているのです。(ネヘミヤ記8章9~12節、及び、コリントの信徒への手紙二11章7~11節)